日本の伝承、俗伝における蛇のような生き物。
国語辞典にも「胴の太い、蛇の一種という想像上の動物」
「蛇の一種という想像上の動物」等と載っている。
和漢三才図会の「野槌蛇」(ノヅチ)のことではないかともいう。
1975年(昭和50年)出版の日本国語大辞典にも載っている。
「槌の子」という語は古語辞典にもある、昔からの言葉だが、意味するところは、
額と後頭部がつきでている「さいづち頭」のことだったり、小さな槌を呼んだり、裁縫の苦手な女性のこと
(あるいは不器用な人)をいう。
男性器のたとえにいう語でもある。(浮世草子・好色産毛-一・一)
1970年代、いわゆるツチノコブームがありメディアなどで話題となった。 あの『ドラえもん』にも「ツチノコ発見者の名前が歴史に残る」というエピソードがある。
ほかに、字は異なるが、陰陽道などでいう「犯土日」(つちび 土を犯すことを忌む日)に生まれた子のことを
「つちの子」といった。(通例では庚午から甲申に至る一五日間)
犯土(つち)の間に生まれた子は短命だという俗信もあったという。つちの子としての短命を
防ぐには鉄など金属にちなんだ名をつければよいという俗信もあった。
(五行相生[相手の要素を補い、強める影響を与える]の土生金か)
参考文献
・
日本国語大辞典
・大辞泉 (JapanKnowledge)
・古語辞典 (旺文社)
・
ドラえもん 9巻 第2話 ツチノコ見つけた! (藤子・F・不二雄:著 小学館)
他
関連項目一覧
日本 【文化地域】
ノヅチ(野槌) 【蛇,妖怪】
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